当科での研修プログラム
初期臨床研修プログラムのご案内
当科での初期研修は、本学の初期臨床研修プログラムに準じて「病棟研修」および「外来研修」を行います。将来の志望科に関わらず、医師として必須となる全身管理や幅広い症例を経験できる充実したプログラムとなっています。
病棟研修
当科が有する35床の専門病棟にて、上級医と一緒にチーム医療で入院患者を担当します。
- 多彩な糖尿病症例の経験
新規の糖尿病教育入院から、様々な合併症を伴う治療困難な2型糖尿病、1型糖尿病(インスリンポンプ療法、SAP療法を含む)、膵性糖尿病、妊娠糖尿病まで、幅広い症例を経験できます。 - 他科コンサルトへの対応
他科からの診療依頼(コンサルト)にも上級医とともに対応します。周術期やステロイド使用時、中心静脈栄養(TPN)使用時の血糖コントロールなど、どの科に進んでも役立つ実践的なスキルが身につきます。 - 稀少な内分泌疾患の担当
下垂体疾患や副腎疾患など、比較的稀少な内分泌疾患の入院患者も多く担当します。内分泌負荷試験や静脈サンプリング検査などの専門的な手技・検査も経験可能です。
外来研修
2か月間で6回の研修を目標とし、段階的に外来診療のスキルを習得します。初診外来には、健診で指摘された生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症)から、病態解明に難渋する内分泌疾患まで、多種多様な患者さんが受診されます。
- ステップアップ方式の指導
まずは「上級医の初診外来への同席(見学)」からスタートします。その後、上級医の指導の下で、自ら問診・検査オーダー・診断・治療方針の決定を実践します。 - 外来ならではの疾患の経験
入院では経験する機会が少ない、バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患、甲状腺腫瘍の診療についても学ぶことができます。 - 治療経過のフォローアップ
初診時の対応だけでなく、後日の結果説明や治療経過をフォローする再診外来にも同席できるよう工夫しており、点ではなく「線」での診療を経験できます。
学会・勉強会への積極的な参加
病棟や外来で経験した貴重な症例については、院内の勉強会や学外の学会での発表を積極的に推奨しています。もちろん、発表の準備から本番まで、上級医がしっかりと指導・サポートを行います。
内科専門医研修プログラムのご案内
当科での内科専門医研修は、聖マリアンナ医科大学病院の内科専門医研修プログラムに準じて行います。 本プログラムの理念は、初期臨床研修を修了した内科専攻医が、専門研修施設群での3年間に豊富な臨床経験を持つ指導医の適切な指導の下、内科領域全般にわたる研修を行うことです。これにより、標準的かつ全人的な内科的医療の実践に必要な知識と技能の修得を目指します。
当科に入局される方へ:充実のサポート体制
当科では、専攻医一人ひとりの希望とキャリアプランに寄り添った指導体制を整えています。
- マンツーマンのJ-OSLER指導体制
入局決定後、すぐにJ-OSLER(専攻医登録評価システム)の担当指導医を決定します。初期研修期間に経験した症例・不足している症例を一緒に確認し、効率的な研修計画を立てます。 - 柔軟なローテーションとキャリア相談
専攻医本人の希望時期・期間をヒアリングし、他の内科専攻医との調整を行いながら3年間のローテーションを決定します。ご希望に応じて、大学院進学についての相談も同時並行で進めることが可能です。 - 内科全体で専攻医を育てる風土
他科や他施設をローテーション中も担当指導医と密に連絡を取り合い、症例登録や病歴要約の進捗を確認します。他内科の先生方も必要な症例が経験できるよう非常に協力的であり、内科全体で専攻医をバックアップする環境が整っています。
J-OSLERの修了要件とスケジュール
3年間での内科専門医取得を目指し、計画的な登録をサポートします。
- 必要症例数: 56疾患群・120症例以上の登録
- 病歴要約: 29症例(※うち1例は剖検症例を含む)
- スケジュール目安: 専攻医2年目の終了時までに、病歴要約29症例の登録確定とプログラム内での一次評価を完了させ、内科学会が指定する期日までに二次評価を依頼します。
他科プログラムから当科をローテーションされる方へ
他科に入局し、当科をローテーションされる専攻医の先生方に対しても、事前のヒアリング(経験したい症例・不足している症例の確認)を行い、実りある研修を提供します。将来、どの内科領域に進んでも役立つ「実践的な糖尿病・内分泌診療」のスキルを身につけることができます。
- 病棟研修で経験できる多彩な症例
・糖尿病領域: 健診で指摘された新規症例、様々な合併症を持つ治療困難な2型糖尿病(教育入院)、高血糖緊急症・低血糖昏睡、1型糖尿病(インスリンポンプ療法、SAP療法を含む)、肥満症など。
・コンサルト対応: 周術期やステロイド使用時、中心静脈栄養時の血糖コントロールなど、他科からの診療依頼への対応を上級医とともに実践します。
・内分泌領域: 視床下部・下垂体疾患(下垂体腫瘍、下垂体機能低下症など)、副腎疾患(原発性アルドステロン症、クッシング症候群など)、ならびに副腎不全、甲状腺クリーゼ、電解質異常などの内分泌緊急症。 - 外来研修
入院では経験する機会が少ない、甲状腺腫瘍やバセドウ病・橋本病などの甲状腺疾患を中心に経験を積むことができます。
学術活動(学会発表・論文作成)のサポート
J-OSLERの修了要件には、「筆頭演者または筆頭著者として学会あるいは論文発表を2件以上経験すること」が定められています。当科では、ローテーション中に病棟や外来で経験した貴重な症例について、上級医の丁寧な指導の下、積極的に学会発表や論文作成の準備・サポートを行っています。
専門医の取得について 内分泌代謝・糖尿病内科領域
当診療科は、下記の施設として認定されています。
- 日本内分泌学会 内分泌代謝科認定教育施設
- 日本糖尿病学会 認定教育施設
- 日本内科学会 認定教育施設
- 日本甲状腺学会 認定専門医施設
当科では、卒後4年目前後より外来診療にも携わっていただくことから、専門医認定のためのバックアップ体制に万全を期しています。豊富な症例数により、専門医申請に必要な症例や学会発表は、内科専門医研修期間に十二分に経験することが可能です。また、専門医取得に向けて教室員全員で専攻医をサポートいたします。
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内分泌代謝・糖尿病内科領域専門医
日本専門医機構認定のサブスペシャルティ領域専門医です。以下の必須条件を満たし、専門医申請書類の提出と筆記試験の合格をもって認定されます。
<主な必須要件>
• 新しい専門医制度の「内科専門医」を取得していること
• 連続3年以上の本学会員であり、日本内科学会の認定内科医資格を有すること
• 本学会認定教育施設で、3年以上内分泌代謝・糖尿病内科領域の診療に従事すること
• 経験症例100症例、技術技能評価、多職種評価を受けること
• 学会発表または論文発表が計3編以上あること(内分泌代謝領域および糖尿病領域それぞれ1編以上を含む)
<申請書類と試験>
• 申請書類: 18症例以上の病歴および臨床経過要約(内分泌代謝領域から幅広く症例を選択)
• 試験内容: 筆記試験のみ -
日本糖尿病学会専門医
糖尿病内科領域は、補完研修領域(少なくとも1つのサブスペシャルティ領域を取得した後に研修を行い得る領域)として日本専門医機構に認められました。要件を満たすことで機構認定、または学会認定の専門医を取得できます。専門医申請書類の提出と、筆記および面接試験の合格をもって認定されます。
<日本専門医機構認定となる場合>
• 「内分泌代謝・糖尿病内科領域専門医」に認定されており、必要な研修期間を満たしていること
※必要な研修期間等については、現在日本専門医機構と協議中で未定です(内科専門医研修を2021・2022年度に開始された方は、暫定的に研修期間2年間が認められています)。
<学会認定となる場合(従来制度)>
• 連続3年以上の本学会員であり、日本内科学会の認定内科医資格を有すること
• 認定内科医研修終了後、常勤医として本学会認定教育施設で3年以上糖尿病臨床研修を行っていること
• 筆頭者として、糖尿病臨床に関する学会発表または論文が2編以上あること
• 入院糖尿病患者40症例以上を経験していること
<申請書類と試験>
• 申請書類: 10症例の症例報告、および申請時に診療中である30症例のショートサマリー
• 試験内容: 筆記試験、面接試験 -
日本甲状腺学会専門医
以下の必須条件を満たし、専門医申請書類の提出と筆記試験の合格をもって認定されます。
<主な必須要件>
• 申請年度末で会員歴が5年以上あること
• 甲状腺臨床に関して、査読制度のある雑誌への論文掲載、または本学会での学会発表が合計3編以上あること(うち1つは筆頭論文または筆頭発表であること)
• 過去5年間に本学会の生涯教育・専門医教育を4回以上受講していること(うち1回はバーチャル甲状腺カレッジ修了証で代用可)
<申請書類と試験>
• 申請書類: 過去5年間に自身で診療した甲状腺疾患患者数(申請書の分類に従い記載)、および自験甲状腺疾患の代表20症例の要約(自己免疫性甲状腺炎や甲状腺腫瘍などの領域から幅広く選択)
• 試験内容: 筆記試験のみ
最後に:未来の専門医を目指す皆様へ
内分泌代謝・糖尿病内科領域専門医、糖尿病学会専門医、甲状腺専門医など、当科で取得できる専門医資格は極めて専門性が高いと同時に、患者様からのニーズが絶えない分野です。地域医療においてはもちろんのこと、首都圏の医療機関においても常に高い需要があり、第一線で必要とされ続ける存在(キャリア)となります。
当科では、出身大学や卒年の垣根は一切ありません。 当科での研修や勤務、内分泌・糖尿病領域の診療に少しでも興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお声がけください。
初期研修医や専攻医の先生方はもちろん、医学部4年生・5年生・6年生の病院見学も大歓迎です。 皆様と一緒に働き、ともに成長できる日を、医局員一同心よりお待ちしております。

当科でのキャリアパス
